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ニュース / 廃材など利用 バイオマス発電(宮崎/旭化成)

配信日 2012年9月26日

廃材などを使ったバイオマス発電施設が、延岡市中川原町の旭化成・岡富地区第2火力発電所に完成し、25日、完工式が行われた。旭化成延岡支社管内で年間に排出される二酸化炭素(CO2)の1割(17万トン)を削減し、10億円程度の経費削減を見込んでいる。

旭化成ケミカルズが2010年2月に着工し、今年8月から稼働している。総工費は約75億円で、1時間に蒸気80トンを発生するボイラーや1万4000キロ・ワットを発電する施設を備える。発電した電力は岡富、恒富、長浜、愛宕、東海の市内5地区の工場で使う。

燃料は建築廃材を利用した木質バイオマスが60%、石炭30%、古紙や廃プラスチックからなる固形燃料・RPFが10%。間伐材はコストが割高であることなどから使っていないが、同社は「延岡市や森林組合と協議し、安価で安定的な供給が実現すれば使用したい」としている。

完工式で旭化成ケミカルズの小林友二社長は「エネルギーの供給は事業の継続にとって重要。CO2の削減も期待できるため、理想的な発電所」と述べ、旭化成の藤原健嗣社長は「旭化成の次の出発点になればありがたい」と話していた。

(2012年9月26日 読売新聞)

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