今後の海外展開について
- タイ
導入想定システム:バイオマス発電(パーム・菜種のBDFカス、稲わら・籾殻による発電システム)独立運転モデル
提携予定先:現地炉メーカー(日本企業)、現地設備会社、商品先物取引会社
市場性:タイの電力事情は比較的安定しています。他方、米など、農業国でありバイオマス資源は非常に多く存在しており、これらの十分な活用はタイの国益に資すると考えております。タイ事業でのスターリングエンジンを活用したバイオマス事業の範囲は一次生産者を対象とすることのみならず、タピオカ製造などの加工工場も対象になると考えています。
また、各バイオマス資源を排出している場所に本システムを提供することにより、GHG排出削減量をモニタリングしMRV方法論を確立・活用することでタイの温室効果ガス(GHG)に貢献することを視野に事業準備をおこなっています。
- インドネシア
導入想定システム:バイオマス発電(特にヤトロファ等のBDFカスの燃焼による発電システム)独立運転モデル
提携予定先:ヤトロファプランテーション、現地設備会社
市場性:ジャワ-バリ、スマトラ、ボルネオ各島において発電設備及び系統が不足しています。また、同国は産油国・天然ガス産出国ですが、近年産出量が不足し、国全体が電力の問題を抱えているのが現状です。
インドネシアは17,000もの島々からなり、そのうち100名以上の居住が確認できる島は7,000島も点在しています。これらの島の多くが主にディーゼルエンジンにより電力を得ています。島毎の分散型バイオマス発電の需要は非常に高く、同国の温室効果ガス(GHG)排出削減にも大きく貢献できるものと考えております。
- バングラディシュ
導入想定システム:ガス発電、バイオマス発電(稲わら・籾殻の燃焼による発電システム)独立運転・系統連携
提携予定先:現地販売・設置・メンテナンス会社(JV)、現地銀行
市場性:バングラデシュは近年、大量の天然ガスが発見され、産業の成長も著しい一方で電力が不足しています。国内電化率15%。系統においても年間約2,000時間の停電があり、産業のネックとなっています。また、農村では電気のない村も多くあり、ローソクで生活しているとも聞いております。現地の大学教授の試算によると、300W程度の発電量のジェネレーターで、およそ100万台(300MWの分散発電による電力)の需要があると見込めております。 同国は天然ガスが産出されるため、天然ガスは非常に安価な燃料として普及されており、多くの車やリキシャはCNG車に改造され走っています。
- スリランカ
導入想定システム:バイオマス・ごみ発電(稲わら・籾殻、ゴム、ウッドチップの燃焼による発電システム)独立運転
提携予定先:現地販売・設置・メンテナンス会社
市場性:国全体で電力が不足しており、化石燃料資源も十分とはいえない国情の中で、農業国である同国は比較的バイオマス資源には恵まれています。対象としては現地の紅茶工場・陶磁器工場、オフィス・家庭における発電システムを供給します。
同国では廃棄物の問題も切迫化しており、廃棄物の処理と発電を分散型で実施するものが最も求められています。