事業展望について ~プロマテリアルがつなげる未来~
プロマテリアルはお客様である企業の皆様方と一緒に、エネルギーの効率化やそれに伴うエンジニアリングの提案、またスターリングエンジンを用いたバイオマスの活用等に関する事業を共にして参りました。このような経験から、地域的・個別的にそれぞれ対処を施して行かなければならない事業課題を乗り越えてきました。お陰様で事業蓄積およびスターリングエンジンを用いたバイオマスソリューションの適格性やもっともコストパフォーマンスを得ることのできる諸条件に関しての知見を持つことができました。
平成24年は、カンボジアにてスターリングエンジンを用いた籾殻バイオマス発電の実現可能性調査を実施して参ります。本年度の調査では現地でのビジネスパートナーとのコミュニケーションや、実際にインプットとアウトプットが効率的になされるか、また業務モニタリングを実施できるかが焦点となります。
2012年6月にブラジルのリオで開催されました国連 持続可能な開発会議(Rio+20)では、その成果文書の中で「貧困撲滅」の文脈の中での「グリーンエコノミー」としての今後の開発に関する位置づけが記載されています。しかし、途上国は先進国によるグリーン経済の押し付けには「うんざり」しており、反対の立場を表明する途上国が多いことが現状です。
途上国と、単に「つながる」とか「経済支援」という従来のパラダイムでは、途上国や地域に対しての継続的な開発に繋がらないということを当社として経験的に認識しています。今回のカンボジアでの籾殻発電プロジェクトは、現地での経済合理性や既存施設への最低限となるモディファイド、そして多くのオペレーショナルコストが負担となる前処理プラントといった複合施設が極力少なくなるようトータルのエンジニアリング設計をしております。そして一番大事なポイントは、私たちは「現地とともにある」ということです。
国内向け事業について
それではスターリングエンジンの得意とする条件が海外に限られていくのか、といいますと、決してそうではありません。国内においても、山村部や先の東北の震災被災地におかれましては地域熱供給や地域エネルギーの供給により各住戸、各施設の経済支出を低く抑え、また地域内のバイオマスを活用することにより地域振興策にもつながります。
海外事業と国内事業はその視点こそ違えど、取るべき行動は類似しています。
株式会社 プロマテリアルは、いままで培うことのできた事業経験を、バイオマス活用における最大の課題となる地域的・個別的な解決事案に対して、ベストプラクティスを提供し、今後の事業分野を、この点に集中させていきたいと考えております。